燃える氷 高任 和夫
評価(5段階評価):★★★
珍しく小説の書評です。
メタンハイドレートについての記事を以前書きましたが、
ググってもこれについての公開情報があまりないので、
小説でメタンハイドレートを扱っているものを探して読んでみました。
小説とはいえ、メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム の
フェーズ1,2、3と段階を追って開発が進んでいく様子や、
資源エネルギー庁内部の様子など、
実態とかなり近い形で書かれており、よく取材されていると言える。
警察小説などもたまに読むが、かなり実態に近いと思われる内容が
書かれていることがあり、下手にナマの情報に触れるより実態が掴めることがある。
物語はメタンハイドレート採掘の商業化目前で東海地震が発生し、(メタン採掘が
地震を誘発したらしい)
さらに富士山の300年ぶりの噴火も引き起こして日本沈没に向かう。
ストーリー展開の妥当性はともかくとして、
危機管理や資源開発にひそむ危険性を指摘しているという点で
なかなか面白い。
小説で知りたいことを勉強するというのも一石二鳥でおすすめ。
この小説家(商社出身らしい)への評価が定まっていないので★★★とするが、
メタンハイドレートに興味がある方は読んでみるとよいだろう。
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