食糧危機Q&A

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先日ご紹介した篠原信氏の下記の論文に対して質問のやり取りを氏といたしましたので、記録のため残しておきます。

皆様の思考のきっかけなり材料になればと。


●石油で作るコメ、切迫している日本の食糧危機 ≪私の試算・日本の食糧供給力は3000万人分≫

目 次
1.価格高騰する石油で米を作る危うさ
2.戦前でも不足だった国内の米生産量
3.食料輸入に使えぬ膨大なドル資産
4.食糧危機の対策考え、実行する時期に

→篠原信氏の記事(Jan Jan News)はこちら。



<Q>
メタンハイドレートは救世主たりうるか
日本近海に大量に埋まっているメタンハイドレートは、技術的・採算的に現状では
採掘困難とされていますが、石油価格がたとえば200ドルを超えれば開発コストがペイすることになり、十分に採掘可能となるのではないか。
メタンハイドレート自体は車両やトラクターの燃料には直接なりえないかもしれませんが、メタンを輸出して必要な食料などを輸入することは可能ではないのか。

<A>
試してみる価値はあると思うのですが、技術開発が進んでも、相当、採掘コストが高くつく燃料のようです。
#深海にあるということは、エベレストの頂上に採掘設備を建設する以上に採掘が難しいようです。
今の石油のように安価になることはまずないでしょう。

何より、海洋の環境が気になりますね。
海という、分厚い水の層を介さなければ採掘できない分、何かトラブルが生じても、すぐには対応できません。
海水という媒質がある分、誤って拡散したメタンハイドレート、あるいはメタンガスが、海洋環境にどのような影響を与えるのかは未知数です。
たとえば、メタン酸化細菌の増殖によって海中に溶けている酸素を奪い、魚介類が死滅する、等と言った可能性も否定できません。


<Q>
学校の給食でごはん食をすすめても気休めにしかならないか
私はもともと自給率を上げるためには学校給食はすべて地元産ごはん食にしてはどうかと考えていました。減反をしているのにパンを食べているなんて勿体ないですからね。パンを食べたければ自宅で、外食で食べればいいわけです。地元産コメを食べるという教育上の効果もあると思います。
試算では食料・石油の輸入が途絶えている前提なので当然にごはん食(雑穀含む)でしょうね。そうすると学校給食のごはん食化を進めても大した意味はないですか。休耕田を活用するくらいの意味しかないでしょうか。

<A>
気休めなんてことはございません。
積極的に進めるべきだと思います。

どうせなら、子ども達自身に「お米を使った新メニュー」を考えてもらってはどうでしょう。
子ども自身に「お米をできるだけたくさん食べるにはどうしたらよいか」という課題を与えれば、自分自身の課題として、関心を強めるでしょう。
採用されたメニューが出れば、ますますやる気を出す子も出るでしょう。
その子達が将来、お米の消費を上げるためのイノベーターになってくれるかもしれません。
大人自身があれこれ考えるより、子ども達自身の課題として任せてみてはいかがでしょうか。

それと、できれば、「世界平均の食生活」を給食で実現してもらえたら、と思います。
#JanJanNewsで、別途掲載してもらっています。
http://www.news.janjan.jp/living/0806/0806099139/1.php

世界で生産されている穀物を世界人口で割り算したら、一人3700kcal分あります。
世界で等しくこれを分かち合ったとしたら、飢えなど発生するはずがありません。
しかし、多くの穀物を飼料にして肉に変えたり、アルコールにしたりすることで減らした上に、先進国が贅沢をするので、偏りが出てしまいます。
日本人は現在、少なくとも5400kcal分の穀物を消費していることになります。
#牛肉1kcalで穀物19kcal分を消費してしまいます。
日本人のせいで、約6000万人分の食い扶持を世界のどこかから奪っていることになります。
日本人が、6000万人を餓死に追いやっても不思議ではない状態です。
実際には、貧しい人たちが分かち合ってギリギリの生活をしてくれていることで、そこまで餓死者が出ずに済んでいるだけです。

最後になって申し訳ないですが、給食で、2つのことを念頭に入れて組み立ててもらえれば、と存じます。

一つは、上述の「世界平均メニュー」。
牛肉よりは豚肉、豚肉よりは鶏肉の方が穀物を消費せずに済みます。
大人になっても、3700kcal分の穀物で、彩り豊かな食生活を営むにはどうしたらよいのか。
子ども達自身に知恵を絞ってもらい、給食のメニューに反映させることをやってみて頂きたいです。
そうすれば、日本は、世界に模範となる食生活を行っている民族となり、「世界平均の食生活でもこれだけすばらしい料理を食べられるのか」と、世界を驚嘆させることができるでしょう。

二つ目は、「あるものを頂く」。
これまでは、食べ物があふれかえっていたので、「食べたいものを食べる」でやってきました。
しかしこれからは、石油を使わずに食料生産をするとなると、ハウス栽培などもできなくなってくるので、旬の季節に大量に出てきたものを頂くことになります。
料理というのは、考えてみると、その季節にたくさんできたものをいかに「飽きずに」食べ続けるかの工夫の中から生まれたものもたくさんあります。
日本人は、「あるものを頂く」ことで料理文化を築いてきた面があります。
給食でも、「食べたいものを食べる」から、「あるものをできるだけおいしく頂く」へと、発想を転換してもらえたらうれしいです。

これまで日本人は、制限を嫌ってきました。
しかし、本来の日本文化は、制限を課された中でうまく楽しむ知恵を持っていた民族だと考えます。
いわば、「キャップ&イノベート」。
二酸化炭素排出権取引市場では、全体の消費量に制限を加え(キャップ)た上で、その中での取引(トレード)を自由に行わせる、キャップ&トレードにしています。
私たち日本人は、これから、「キャップ&イノベート」を目指してみてはいかがでしょうか。

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